新規で金型から起こした新テンプルが採用されております。

車輪の溝のようなリム形状がモデル名の由来であるhoop(フープ)。
新しい設計となるＳラインテンプルを初めて採用したモデルです。

このhoop、デザイナーの脇さんが今まで使った事の無いリムを選択されています。
断面で表すとまさに『凹』のような感じです。

テイラーのメタル手（Sラインテンプルのプラモダン無しの物）は全て共通のテンプルで御座いました。
※ただし再生産される際、以前の物より色々な部分が改良されていっております。

新テンプルの特徴として、長さが４㎜短くなっております。（日本製フレームの平均位の長さになりました）
小顔の方の場合、フィッティング完了後、たたんだ状態でも変に耳部分が余りません。

新テンプルの特徴２点目は、検品の際に気が付きました。

掛けた時に現行品に比べテンプルに粘りと言うかコシがある。
何とも言えない良い掛け心地。
現行の物と比べSライン部を0.1mm厚くしたそうです。

さらにテンプルエンドに変更が加えられております。
ブランドアイコンの『T字』が左右に配置され、先端部分の形状が薄くなりました。

耳裏の形状によってはこちらの方がフィッティングの向上が見られるかもしれません。
ここに関しては正直好みの差程度だと考えています。

テイラーでは逆にレアなロウ付けありのモデルです。（methoneやdig等と同様です）

このhoop、デザイナーの脇さんが今まで使った事の無いリムを選択されています。
断面で表すとまさに『凹』のような感じです。

この溝がポイントで、カラーによっては溝部分に色違いのメッキを施した様な仕様となっております。
これによってよりディティールが際立ちメッチャ立体感が出る訳です。

この四点ロウ付けブリッジ、狙っていた・意図していた訳では無く、ビンテージの４点留めブリッジと同じ溶接位置になっています。
伝わり辛いので表現を変えて二度申し上げます。
ヴィンテージパーツとほぼ同じデザインサイズに行き着いています。

ロウ付け溶接ですので、熱で繋ぎのロウ材を溶かして部品同士を接合する訳です。
ロウ付け位置が近いと熱伝導によって他の溶接部分にまで熱が伝わってしまう…。
そうなると他の溶接部分の強度が落ちてしまう訳です。
それを防ぐ為にある程度溶接部分同士の間隔を離さないとダメになります。

どうゆう事かと申しますと昔のデザイナーも、素材の熱伝導を理解して強度を落とさないギリギリの間隔で溶接個所を決定していた為、現代の眼鏡デザイナーである脇さんと４点留めの位置がシンクロしたという事です。

カラーについては長すぎるので割愛してます。
まぁこれだけ１つのモデルで喋れる事があるブランドも珍しいです。

デザイナーさんのアイデアと国内のハイレベルなファクトリーの底力、そのどちらが欠けても生みだされない稀有なアイウェアです。
良かったら是非。